【検証】おまかせの待機マスに法則性はあるのか?

RTA

5章のチャート解説で問題に上がった、「おまかせ突撃時に待機するマスはランダムに変化するのか?」という疑問を検証していきます。
 
味方キャラは銀の槍を1本所持したフレデリク、敵キャラは鉄の斧を1本所持した蛮族です。
マップはトライ&エラーのしやすい遭遇戦を利用します。

遭遇戦
フレデリク
蛮族

直線パターン検証

まず、対象キャラ同士が直線上に配置され、且つ標的キャラの四方マスに待機可能な状況を検証します。

最短マス単一パターン

もし待機マスから完全ランダムに選択されるのであれば、『F6』『G5』『H6』『G7』から等確率で選ばれるはずです。
 
そして『最短距離をランダム移動』なのであれば、待機マスは『F6』に限定されるはずです。
おまかせ設定は『突撃!』で、結果が出ればソフリセをかけて20回検証しました。
 
結果は以下の通りです。
『F6』(左):20
『G5』(上):0回
『H6』(右):0回
『G7』(下):0回
 
対象の左から攻撃し続けたため、『少なくとも対象と直線関係にある時、最短距離を移動(法則1)』という限定的な結果が分かります。
同じ列にいる場合、わざわざ回り込んで攻撃することはない、ということです。
 
これは『直線だから』ではなく『最短距離のマスが1つしかないから』だと推測できます。

斜めパターン検証

対象との位置関係が斜めで、最短距離のマスを2つ取れるパターンを検証します。

最短マス複数混在パターン

直線パターンの検証で、キャラは無駄な移動はしないことが分かりました。
 
『最短距離をランダム移動』であれば、対象に向かって3歩で到達する『F6』と『G5』が等確率で選択されるはずです。

5章のページで検証した仮説通りであれば、上か左で待機マスが偏るはずです。
確率の偏向を考えて50回検証しました。
 
結果は以下の通りです。
『F6』(左):25回
『G5』(上):25回
『H6』(右):0回
『G7』(下):0回
 
ものすごく綺麗な数字になりました。
最短距離の2マスが等確率で選ばれています。
 
ということは、やはり覚醒AIは『最短距離かどうか』だけを判定していて、『右だから』とか『上だから』という視点は持っていないことを意味しています。
最短距離マスが複数混在する場合、ランダムで選択される(法則2)』が成り立ちます。
 
しかし過去の検証と矛盾が生じます。
5章の検証で『右』ばかりに偏ったのは偶然……??

5章検証

我慢できなくなって結局5章を検証しました。
 
1EPでダークマージが待機しうる3マスすべてを検証し、上記の直線&斜めパターンの法則が正しいか見ていきます。

ダークマージ『F17』パターン

ダクマ『F17』パターン

ダクマが『F17』に待機するパターンの結果は以下の通りです。
 
『F16』(上):0回
『F18』(下):0回
『G17』(右):14回
『E17』(左):0回
 
これは『対象と直線関係にある時、最短距離を移動』という法則1が成り立っています。
この場合『右であるか』は関係なく、最短マスがたまたま右だっただけということです。
このパターンは考えやすいです。

ダークマージ『G18』パターン

ダクマ『G18』パターン

ダクマが『G18』に待機するパターンの結果は以下の通りです。
 
『G17』(上):5回
『G19』(下):0回
『H18』(右):5回
『F18』(左):0回
 
ダクマの上と右が等確率で選択されています。
最短距離マスが複数混在する場合、ランダムで選択される』という法則2が成り立ちます。
 
つまりこのパターンで『右』ばかりが出た前回の検証は確率の偏向、単なる偶然だったようです。
後述する例外と検証の偶然が重なって勘違いが発生してしまいました。
次のパターンの結果がこの検証の真実を見えにくくしていました。

ダークマージ『H19』パターン

ダクマ『H19』パターン

ダクマが『H19』に待機するパターンの結果は以下の通りです。
 
『H18』(上):0回
『H20』(下):0回
『I19』(右):10
『G19』(左):0回
 
このパターンで『右』だけが選ばれるという結果が絶妙なブラインドになっていました。
 
法則1に従えばこのパターンは『上』の『H18』だけが選ばれるはずですが、結果は『右』の『I19』だけが選ばれています。
これを説明するためには、法則に前提条件があると考えるしかありません。
 
それは『プラス効果のある地形が無い場合、法則1と2が適用される』という前提条件です。
 
『I19』のマスは『林』で、『防御+1・回避+10』がつきます。
おそらく覚醒のAIはこういったプラス効果のある地形へ移動することを最優先とし、待機マスがすべて平地の場合のみ法則1と2が適用されるということだと思われます。
 
そして候補マスの中にプラス効果のある地形が複数ある場合、その中からランダムに選ばれるのではないかと予想できます。
 
もうひとつ突っ込んだ予想をすると、例えば候補マスに『林』と『砦』が混在する場合、より優れた『砦』が最優先になり選ばれるというAIも仕組まれているかもしれません。
(これはただの予想です。プラス効果の地形ならば効果の大小は問わずランダムという可能性も十分にあります。)

検証結果

今回の検証結果は以下の通りです。
 
① 待機しうるマスにプラス効果のある地形がある場合、最短距離であるかに関わらずそちらが優先される。(地形効果優先則
② 上記①に反しない場合、対象と直線関係にある時、最短距離を移動するマスが選択される。
③ 上記①に反しない場合、最短距離マスが複数混在する場合、対象マスから等確率でランダムに選択される。
 
分かってしまえば全然難しくない法則なのですが、最初にぶつかった症例が地形効果アリだったために惑わされてしまいました。
5章解説ページの間違った説は消さず、誤りがあったと記して今回の検証ページを貼っておきます。
 
今回の検証はRTAにとっても有益な情報となりました。
5章2PPでフレデリクはおまかせで100%大丈夫だということが確定したからです。
 
地形効果優先則は他にも有効活用できる場面があるかもしれません。
これから探していこうと思います。
 
では、お付き合いいただきありがとうございました。

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